「アニー基金」プロジェクト通信 ( 平成28年 4月 )


 さくらが散り、ハナミズキが咲いています。会員の皆さまと同様に、施設の子らや里子たちも新たなスタートに立つ 季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
「アニー基金」プロジェクトも新年度を迎えるにあたりまして、卒業をした2名の子らに貸出しを行いました。二人とも里子です。
ユウジ君は18歳で、就職先の運転免許を取得するために、31万円を貸出しました。フィリピン人の母親は生まれてすぐに他界し、父親のところでは赤ちゃんからの扶養はできませんでした。施設から里親さんのところに行きまして野球をずっと続けていた男の子です。木更津の児童相談所の推薦で、アニー基金に申し込んでくれました。
しっかりと返済してくれる事を期待しています。
 もう一人は、モモカさんです。保育士になりたいと専門学校に入学を致しました。朝日新聞の奨学金を受けられるようになりましたが、前期の入学金と学費までの期日に間に合わないために、11月に51万円を貸し付けました。
無事に奨学金が払われまして、12月には全額を返済してもらいました。
皆さまとのご協力で、2人の人生に関わることができました。ユウジ君は川崎市に就職しましたので、7月より返済が始まります。皆様からの大事な貸付金を、無事に完済するまで、彼をしっかり見つめてまいります。
モモカさんについても、保育士の資格がとれるように応援をしていきます。

1. 定例報告 

11/17(火) 定例会
11/19(木) モモカさん、専門学校入学金51万円 貸出し
12/12.13 専門里親更新 研修会
       (厚生労働省へ要望書提出)
12/17.18 東京都子育て支援士 研修会
       (厚生労働省と文部科学省へ要望書提出)
1/5(火) 里子 ユウジ君 面接 (運転免許取得費用30万円)
1/12(火) ユウタ君 再貸付の面接 (賭け事禁止を承認) 池袋
1/19(火) 定例会
1/21(木) 虐待され逃げ出した高校生、退学につき面接。
       (兄とも面談。アルバイトでの返済、自転車の仕事希望。)
2/15.16 子育て支援士 研修会
2/26(金) 千葉県里親委託等 推進委員会 (代表者会議)
3/3(木) 子育て支援士 研修会 (最終日)
3/15(火) 定例会 モモカさん、面会日
3/20(日) 非行を考える全国交流集会
4/7(木) 東京弁護士会「虐待児のために」参加

* 9/29(火) 千葉県議会の自民党議員、公明党議員へ、意見提出。
   施設の子らと里子のための法制上の不備な点を訴え

2. お知らせ

 例年通りとなりますが、平成28年5月24日(火)に総会を開きたいと思います。会員の皆さんのご意見をもとに「アニー基金」プロジェクトをもっと分かりやすく、そして、会員を増やしていけるように努めさせていただきたいと思います。
千葉県では、養護施設の方や元児童相談所の方々で協同組合を作って、施設の子らへの自立資金を貸し出そうとしました。しかし、返済が思うようにいかず、貸出しを渋っているという話です。
「アニー基金」プロジェクトから借りた子らは、85%以上の返済をしてくれています。皆さんのご協力で成り立つ基金であるということ、後に続く後輩たちの為にも、きちんと返してと何度も力付けています。
答えてくれる子ども達との連絡が、自立への第一歩と思い、理事たちの関わり方も大きいと思います。皆さんからの子ども達への一筆も、だいぶ勇気付けられています。
たくさんの意味での応援!!子ども達に代わりまして、深く御礼を申し上げます。

3. 里親会について (「アニー基金」代表の日高ですが、千葉県里親会の副会長と柏支部の会長を兼務しております。)
 4月22日に、千葉県里親会柏支部の総会を開かせてもらいました。
里親会の会費 (未依託の里親・年間3,000円と里子のいる里親・年間36,000円)について、話し合いました。
なぜ、里親会があるのか分からない方や、金額の大きさに驚く方々もいました。何の目的でサロンを開くのか分からない方(サロンへの参加はゼロの方)もいて、里親会の本質が何も知らされていないことや行事の中身が伝わっていないことに残念な気分になりました。
役員として携わり、一生懸命に活動していても、出席されていない方々には何の意味も成していないことを痛感致しました。あって当たり前と思っていたことが、この時代には意味がなかったと失望もしました。
児童相談所と里親会の結びつきの重要性を、もっと訴えていくべきだったと反省もしております。
まして、子どもらへの気遣いまで、このような里親さん達に届くのか ― 。児童相談所も、この現実に驚いたことでしょう。里子や養護施設の子らへの気付き、心理的メンテナンスまでの思考能力のない里親さん達がたくさんいるという事が現実です。
「里親を増やそう」ということへの取り組みに対して、今までがいかにいい加減なものだったかを理解した総会でした。各県の取組みはどうでしょうか。知りたい情報です。 「里親のあり方」と実態のズレについては、全国里親会にもご一考をお願いしたいところです。


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